2013年8月29日木曜日

遅れてきた冒険

8月に入ってそれまで耳にしないなーと思っていた蝉の声を一斉に聞くようになったと思った途端連日の猛暑。それまでも今年の夏は暑いなどと耳にしていたが個人的にはそうでもないじゃんと思っていたが、流石にこの8月の暑さには参った。今年の夏は暑い ι(´Д`υ)アツィー

会社にシャワーがあれば良いのだけれど、こう暑いと流石にジテツウも出来ない。しかし鼠径ヘルニアで暫く自転車を始めとする運動を控えていたのを取り返す意味でも自転車には乗りたい。何より先日の奥多摩アタックでの断念した悔しさもあるから坂に強くなりたいと思っていた。

という訳で、日中は暑いので出勤前の早朝にトレーニングすることに。これなら猛暑でも多少は楽だし汗をかいてもシャワーでスッキリできる。




石神井公園を出発点として外環自動車道の側道を埼玉県の彩湖へ行ってその彩湖を周回するコース。彩湖はかつてSport Bike Demo 2012で行ったことある馴染みの場所で、彩湖を1周して帰ってくると丁度30kmほどになる。時間にすると1.5hくらい? 外環の側道はアップダウンが続く(標高差40mくらい)ので、特に復路は基本登り基調になるし多少坂道のトレーニングにもなっているはず。

以前会社からの帰宅途中この側道を通っている時、後ろからロードのタイヤに換装したMTBと一瞬一緒になったことがある。春先のことで「もうすっかり暑いですね」なんて挨拶を交わした後、正に"羽が生えた様に"上りを越えていったのをよく覚えている。因みにコッチはヒィヒィ言いながら登っていた。





それにしても、何故自転車に乗るのだろうか? 廻りに自転車に乗って100km走ったとか言うと必ずちょっとひかれるし、自転車に乗ることの素晴らしさを説明しても「なんで自らシンドイことするの?」って感じで厭きられてしまう。確かに坂を登っている時はシンドイし自らその状況に入り込んでいるのは馬鹿なんじゃないか?と思う。

では何故自転車に乗るのか? 多分答えはドキドキ感なのだと思う。

所謂青春時代は生まれてから間もないので経験することがどれもこれも初体験だ。初体験故にドキドキする。ドキドキするから青春時代なのだ。しかし、この歳(来年で半世紀生きたことになる。ヒェ~)になるとあらかた経験してきているので、ドキドキ感が乏しくなる。

確かに小さい頃から自転車には乗っていた。しかし、今乗っている自転車はスポーツバイクでソレまで乗っていた自転車と違う。スピードが違う。ちょっとドキドキだ。

最初は50km いや30kmすら想像できなかったし、理解できなかった。それが100km走れるようになると200km、300km走ってみたくなってくる。未だ見ぬ世界へ興味が湧いてくる。

これは小さな冒険だ。

人はドキドキする時、快感物質も出ている筈であり、ドキドキを避けている間に、ドキドキに伴う快感物質が出にくい体質になってしまっている可能性もある。

自転車は、ドキドキ感を失ってしまったオジサンをワクワクさせてくれる遅れてきた冒険なのだと思う。






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